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不思議なくらい冷静である。

以前の私なら事を荒立てなりふり構わず
美鈴の部屋へ突進し
裸で交わる二人を
徹底的に問い詰めていただろう。

本来であれば例え私がそうしても
美鈴も智也も私を咎めることなんて
出来ないだろうし
する権利もない。

中区役所での智也からの告白。

『ずっと理佳が好きだよ。これからだって
俺には理佳だけだ』

その場凌ぎの言葉なんかではない。

智也は美鈴が居ない隙を狙って
私に想いを伝えた。