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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第1章 プロローグ

「あ……そろそろ午後の面会時間だわ」

すやすやと眠っている陸翔と海翔の頭を撫でる。

「いってらっしゃい。カレシによろしく。
会ったことないけど」
「イケメンカレシによろしく-」

そこは厳密に言うと
『イケメンだった』である。

私とカレシは同じ公立高校出身だった。

以前、卒業アルバムを目にした
真知子と胡桃はカレシを絶賛した。

この二人は御世辞には無縁だし
本音でしか話をしない。

だから『友達』である。

「元イケメンに言っとくわ。じゃあね」

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