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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第30章 私はやはり自己中心的な女

「椎名理佳さんですね。署まで御同行
願います」
「はい」

刑事ドラマで何度も目にしたことがある風景。

ホステスらは私服のまま
身を寄せ合うように固まり
警察と私のやり取りを
固唾を飲んで見守っている。

『club可憐』の目の前に停まっていたのは
パトカーではなく普通の乗用車。

だが、後部座席に乗り分かった。

これが覆面パトカーか。

どうでもいいことを考えてしまう。

そうでもしなければ身がもたない。

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