テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第30章 私はやはり自己中心的な女

「智也から私のことを聞いたんですよね?」

隣に座る刑事に声を掛ける。

「そういったことは署でお話しさせて
頂きます」

そうは言いながらも否定はしない。

やはり智也は警察に出向いていた。

私の罪を密告しに。

信じていたのに。

…………。

私は智也を信じていた?

分からない。

自分のことだけを考えてはいなかった?

……そうだった。

私は自己中心の女だ。

これまでずっとそうだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ