理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~
第31章 理想へ向けて①
「思い出してしまいますよね」
「はい……あの残像が頭から離れなくて……」
離れるわけがない。
智也との最後のセックス。
「大丈夫です。時が解決してくれます」
「そうですね……でも……しばらくの間は……」
手を握り返したくせに
意外としぶとい仙石。
「何かあった時や心配事があれば
いつでも連絡をください。力になります」
仙石は信号待ちの間に
背広の内ポケットから名刺を取り出し
私に渡した。
【警部 仙石涼介】
手書きで携帯番号が記してあった。
「はい……あの残像が頭から離れなくて……」
離れるわけがない。
智也との最後のセックス。
「大丈夫です。時が解決してくれます」
「そうですね……でも……しばらくの間は……」
手を握り返したくせに
意外としぶとい仙石。
「何かあった時や心配事があれば
いつでも連絡をください。力になります」
仙石は信号待ちの間に
背広の内ポケットから名刺を取り出し
私に渡した。
【警部 仙石涼介】
手書きで携帯番号が記してあった。