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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第32章 仙石涼介の事情①

俺は学生の頃からわりとモテる方だったが
それを鼻に掛けたりはせず
硬派を気取っていた。

今でも変わらず女に媚びたりはしない。

職業柄というのもある。

どこに魔の手が潜んでいるか分からない。

椎名理佳のことも
完全に信用しているわけではない。

ただ……この空間……

椎名理佳の寝室に居るという事実が
俺の硬派な部分を脅かす。

ベッドの上に無造作に置かれている
淡い水色のタオルケット。

椎名理佳はこのタオルケットにくるまり
眠っているのだろうか。

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