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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第32章 仙石涼介の事情①

「ごめんなさい……こんな格好で……
着替えを持っていくのを忘れてしまって……」

バスタオルを身に纏った
椎名理佳が寝室に現れた。

「いや……よくあることです」

何を言っているんだ、俺は。

「横にならせてもらいますね」

椎名理佳はバスタオルを纏った状態で
ベッドに上がると
全身が隠れるようにタオルケットを掛け
バスタオルを抜き床に置いた。

タオルケットの下は……全裸。

「眠れそうですか?」

仰向けになっていた椎名理佳が
身体ごと俺へ向ける。

「少しの時間で構わないので
私とお話してもらえませんか?」
「構いませんよ」

ベッドのすぐ脇の床に
椎名理佳と目線を合わせられるように
腰を降ろした。

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