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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第32章 仙石涼介の事情①

「呆れてますよね。面識がない男性の前で
こんな格好の私に。でも……衣服を
身に付けると眠れなくて……」
「自分もそういうとこあります」

といっても俺はトランクス一枚で寝るが。

「刑事さんだから大丈夫かなって思って」

信用されていて嬉しいような
男として見られていなくて
ガッカリしたような。

「御安心を。眠るまで傍に居ますから」
「仙石さんが傍に居てくれるだけで安心です。
男性と一緒に居てこんなに穏やかな
気持ちになれたのは久し振り……
初めてかもしれません」

椎名理佳と成宮智也は
高校生の頃からの付き合い。

成宮智也との関係では
常日頃から不安を抱えていたということか。

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