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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第35章 理想へ向けて③

美鈴の葬儀に参列する。

高校の同級生らも居たが
腫れ物に触るように
誰も私には声を掛けない。

それでいい。

こいつらどころか
ここに居る誰もが
美鈴を殺したのが智也ではなく
私だということを知らない。

揃いも揃って誰もが馬鹿に見える。

「この度は御愁傷様です」

受付で香典袋を差し出し
香典帳に『椎名理佳』と記した。

すると受付の女性が踵を返し
足早に受付を離れた。

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