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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第35章 理想へ向けて③

「椎名さん。お帰りください」

中年の男女が私の前に現れ
周囲がざわついた。

「貴女を恨むことは筋違いだと理解して
おります。しかし貴女さえ居なければ
美鈴は……」

中年の女が泣き崩れ
それを中年の男が支えるという
涙ぐましい姿。

美鈴の両親か。

ちなみに私を恨むことは
筋違いではありません。

「配慮に欠けていたことを御詫び致します」

一礼をしてこの場を去った。

なるほど。

私に対してそういう見方もあるのか。

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