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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第36章 理想へ向けて④

『上手くいきそうか?』
「何とかね。それより駿河さん。
智也の無期懲役は本当に大丈夫なの?」

最終的には駿河に全てを委ねるしか
方法はない。

『任せろ。俺は無敵だ。理佳ちゃんこそ
報酬忘れんなよ』
「分かってる……あ、来たみたい」

部屋のドアの向こうから
スリッパを履いた足音が聞こえてきた。

『健闘を祈るよ』

返事をせずに電話を切ると同時に
『コンコン』とドアをノックする音。

「椎名さん。終わったので帰ります」

ドア越しに聞こえる雅樹の声。

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