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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第36章 理想へ向けて④

ドアを開けると汗だくの雅樹が
立ち尽くしていた。

「凄い汗ですね。シャワーを浴びてから
帰られたらどうですか?」

額からは汗が噴き出すように流れ
ワイシャツは身体に貼り付いている。

「先を急いでいますので結構です。
これから弁護人の方に御挨拶に行かなくては
ならないので」
「だったら尚更のことです。その状態だと
相手側に失礼にあたりますよ。
少し汗臭いようですし」

ここで帰すわけにはいかない。

「確かに仰る通りですが着替えも用意
していませんし」

そうは言いながらも
雅樹は自分の身体を
犬のようにクンクンと嗅いでいた。

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