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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第38章 仙石涼介の事情③

理佳は『club可憐』に復帰したのか。

亡くなった親友の美鈴も勤めていた職場。

どれだけ強い心臓を持っているんだ。

「今回のことは公にはしないが
しばらくの間は自宅待機だ」
「異動も考慮しての自宅待機ですか?」
「そうなってもやむを得ないだろう。
おまえはそれだけのことをしたんだ」

まるで犯罪者扱いだ。

俺はそこまでのことをしたのか?

それにしても理佳はなぜ俺に近付いた?

成宮の事件に関係あるのか?

理佳は成宮の無期懲役を願っていた。

もし成宮のことが好きだったとしても
出所の確率が高い有期刑を願うはずだ。

理佳のことを分かっていたようで
何一つ理解出来ていなかった。

魔性の女だ。

この世に生を受けて
たった20年というのに。

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