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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第40章 山本雅樹の事情②

「しかし、おたくもツイてないね。
たまたまうちの非番の女刑事が
居合わせたというだけで捕まっちまうとは」

理佳の身体に夢中になっていて
俺の隣の席の様子に気付かなかった。

俺の腕を掴んだのは
その女刑事か。

女ひとりで鑑賞する映画だとは
思えないが。

「椎名さんはおたくを告訴するらしい」

この刑事の言う通り
理佳という女の存在自体が
妄想に思えてきた。

「そうですか」

きっと告訴も妄想だろう。

これは悪い夢だ。

きっと……

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