テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第42章 秘密クラブ

「……本田さんがそう仰ったんですか?」
「違うわ。私個人の考え」

否定も肯定もしなかった。

どっちにしろ真知子は私の嘘を見抜く。

「どうして私だと?」

聞きたい。

真知子の見解を。

「あの程度の脅迫で人を殺めたりしない。
リスクが多すぎる。警察は面倒だから自供した
成宮を捕まえただけ。警察の現状知ってる?」
「いえ……」
「寝る間も無いほど人手不足らしいわよ。
所轄で捜査本部が立ち上がる度に
『いつ帰れるのか』状態で警察官の平均寿命は
60歳。もはやブラック企業。手を抜きたくも
なるわよ」

私はそんな警察の風潮に
救われたというわけか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ