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でも私だって染谷を好きになった。

染谷に抱かれたい。

これも……もしかして……

真知子の想定内なのか。

染谷の口振りからすると
そう思わざる得ない。

「では……僕はこれで……」

立ち上がった拍子に
染谷の身体からほのかな香り。

帰すわけにはいかない。

染谷が欲しい。

私も立ち上がる。

「椎名さん！大丈夫ですか？」

嘘の寝不足を理由に
染谷にもたれ掛かるよう
身体ごと預けた。