私の熊
第4章 待っています。
いつものようにやること全てを終わらせて、電気を消し、ベッドに横になった。
時刻は0時を回っている。
いつもならもうLINEが来ても可笑しくない時刻。
相手はお仕事をしているから遅くなる時は遅くなる。
そう頭ではちゃんと理解している。
だけどそれでも、いつもより連絡が遅いと不安になってしまうんです。
かなこは携帯を握り締めて目を瞑った。
もう寝てしまおうかな...
目を瞑って寝ようとするがどうしても胸の辺りがチクチクする。
私は少し涙目になりながら目を開け、天井を見上げた。
「熊さんのばか」
そう一言発して涙をこぼした。
自分が泣き虫だと言う事は自分が一番分かっている。
だけどどうしてこんなに苦しいのかがわからないんです。
かなこは出てしまう声を抑えた。