私の熊
第4章 待っています。
その時です。
携帯からLINEの音が鳴った。
携帯を開くと、熊さんからの返事が来ていた。
《もう寝てるなー》
と、そう一言返ってきたんです。
慌てて涙を拭った。
心の中では、良かった。と言う安心感が芽生えた。
どうしてこんな風になってしまったんだ。
でももう後戻りは出来ない。出来れば熊さんと離れたくない。
そう思う気持ちが強くなり始めていたのです。
《起きてるなー!》
そう返事を返しました。
すると、チロリーン。と直ぐに返事が返ってきた。
《なんで起きてるの!》
少しおこな熊さん。
最初はなんで怒られているのか分からなかった。
返事に迷い、しょんぼりスタンプを送った。
チロリン♪チロリン♪チロリン♪チロリン♪...
すると速攻でLINEの電話が鳴り響いた。
少しためらい、遅めに出た。
「......」
うう、どう始めれば...
電話に出ると熊さんは無言。
私も同じく無言。
「はぁ」
と、少ししてから熊さんが私に分かるくらいの深い溜め息を吐いたんです。