私の熊
第5章 大切な日
私はすかさず携帯の時計を見た。
「熊さん!」
「んー?」
「過ぎちゃったじゃん!」
「ええええ、僕が悪いの!?」
いいえ、悪いのは熊さんではなく私です。
「僕昨日誕生日だったさー」
「ううう...」
再び熊さんの言葉に刺を感じた。
「遅れちゃったけど...誕生日おめでとう熊さん」
しょんぼりと熊さんに言った。
「ん!ありがと」
その後に何故か悪いかなこが励まされたのでした。
次の日お菓子のクッキーを焼いて熊さんへと。
熊さんは甘いものが好きと言っていた。作ったら喜んで食べるよと言ってくれたから、誕プレとして贈ったんです。
そして、その返事が来るまで、しばらく熊さんからの連絡が途切れたのです。