私の熊
第1章 熊さん
少しの間、沈黙が続いた。
熊さんとの通話はこれで何回目なんだろう。
沈黙になると、
普通気まずくなるものだけど、
私は逆に安心する。
それはきっと、相手が熊さんだからだよね。
今の私には熊さんと繋がっていられているだけで幸せでした。
それでも沈黙になると熊さんは心配する。
「かなこー?」
「んー?」
ソっと優しく私の名前を呼んできた。
それに答えるように私も返事をした。
「寂しかったんでしょー?」
そして再び話が戻るのも、毎回の事なんです。とほほ...
「、、、うん」
「可愛いんだよー?」
私が照れながら答えると熊さんはいきなり爆弾発言をしてきた。