テキストサイズ

奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

 3日ぐらいシカトしてたら、山本さんから声をかけてきて「返事はまだかって、きかれたんやけど」て、あんたに伝えるのも嫌だったからなにも言わなかったのによ。


「勝負って、なんのしょうぶなの?」と聞くと、「マジックの勝負だって」と言う。


 ケンカでなくてホッとしたが、ラリ夫が絡むと、手品もケンカに感じる。


 まあ、こっちが勝ったら、また勝負にくるだろうし、負けたらいびり倒してきそうだし……。


「断ったらダメ?」


「断ったらむっちゃ怒ると思うで」


「受けるって言っといて」


 まあ、手品のやり合い、たぶん、見るのは山本さんだけだろう。


 なら、見せたこと無いのをやらなきゃいけないな。


 次の日曜日に決まった。


 僕の家から、まったく真逆の方向に、神社があるんだ。


 行ったことない神社。


 よくさぁ、子供とかでるドラマで、腕組みして待ってるガキ大将のシーンとかあるじゃない。


 なんか、単発で太鼓の音が聞こえそうな。


 僕が来たら「よく、のこのことやって来たな」て、あんたが呼んだんだろ!!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ