テキストサイズ

奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

「あれ、彼氏さん、次出るんでしょ。いつ出るの?」と山本さんに聞いた。


「3番目だって。私は、なにをするか知ってるから見ない」


 見ないんかい。


 彼氏が出るんなら、見て応援してやれよ。


 僕は高校生がどれだけのことをするのか、見てみたかった。


 2階席に上がって見た。


 テーブルマジックをしているのだが、近くでカメラが撮っていて、大きな画面に映し出されるのを客が見る。


 テーブルマジックは、直に審査員が正面から見る。


 ここでは、テーブルマジックは絶対にしたくないな。


 でも、技はすごかった。


 カードマジックだったんだけど、凄いのを演じていた。


 ごめん、これも覚えてない。


 次に出てたのが、女の子。シルクを使ったマジックを演じていた。最後に大きくて、カラフルな傘を出していた。


 なぜ、覚えているか。


 可愛かったから。


 そして、ラリ夫が出た。


 ここで初めて、彼の名前が「春坂俊樹(はるさかとしき)」と知った。



 ちなみに仮名ね。


 でもね、この男、すげえやつになるんですよ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ