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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第8章 偉大な人に会うも、横道に逸れるあの頃

「さっき、こちらの方が来て、後でまた来ますって」と名刺を渡された。


 しまった、僕が来る前に来たんだな。


 留守番を任された別の売り場の方は、手品のことは知らないから、話を聞くことはしなかったという。


 まあ、そりゃそうだ。こちらも知られたら困る。


 30分くらいしてからか、口ひげを生やして、大きなジュラルミンケースを持った男性が。30代後半くらいか。


「どうも、松尾と申します」と来た。


 あ、名刺の人だと、すぐにわかった。


 実は、ここで話すことは、黒歴史とされていることがあり、どこを調べても記載されておりません。


 ただ、僕は本当にあったことだけを話します。


 このディーラーさんは東京から、わざわざ大阪まで来た松尾さんという方でした。


 本来なら、注文した商品を郵送で送ってくるんですが、新作が出た時は、ディーラーさんが直接来て、手順を説明に来るのです。


 まあ、だいたいは種明かしの説明書通りにやれば、出来るのですが、実演販売しやすいようにと、説明しに足を運んでくるのです。


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