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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第8章 偉大な人に会うも、横道に逸れるあの頃

 うちは両親共に理容師。


 ひい祖父さんから続く、理容師の家系。親戚にも理容師が多い。


 だから、道具もすぐに買う必要がない。余っているハサミや、くしもある。


 この叔父さんは、うちのおかんの一番下の弟にあたる。


 一度は店を持っていたが、離婚をきっかけに、店を渡り歩く、業界では「助(すけ)」と呼ばれる流れ職人をしている。


 これは、理容師紹介所から、ずっと店にハマってするのではなく、1週間だけとか、土日の忙しい日だけに、人手が欲しいって店からの要請を受けて、その店にいく職人。


 同じ店にハマりたくないとか、いろんな場所で働きたいって人が助さんになるのだが、要請がなければ、仕事がないわけだ。


 紹介所にもよるが、仕事があれば、平日1日に1万6千円。土日2日で5万円。月曜日やすんだとして、6日間で、11万4千円稼げる。


 毎週土日だけでも、20万。


 1ヶ月仕事があったら、結構稼げるんだよね。


 だから、普通にハマりでいるより、上手くいけば稼げるわけよ。


 ただ、仕事があればの話。だから、叔父さんは5社ほど登録して、遠いところだと、大阪から、和歌山や三重まで仕事に行くという。




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