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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第9章 貧乏〜貧乏〜

 畑をしている場所にいくとさ、たまに草むらに葱坊主があったりするんだよ。


 ネギを作っているところから、種が飛ぶんだろうね。葱坊主も食べられるし、そこにネギがあるとわかったら、それを取りにいく。


 畑じゃない場所で取るから、泥棒じゃない。たぶん。


 勝手に生えてるニラも、また見つけて、また貧乏生活。


 それで講習を受けて、手に入れたのが、クシをつくる工具だ。


 理容師や美容師が使う、あのクシ。あれを作ったり、削って調整したりする。


 たしか資格はなかったはず。まあ、その工具が欲しいために習ってた。つまり、歯科技工士ならぬ、一番近道の方向を目指した。


 だから、クシの作り方とか削り方、調整の仕方、今はまったくできません(おいっ!!)


 だけど、その工具を使えば大抵の金属は削れる。


 ネジとか、ナットのギミックも作れる。また、丸い小さな金属板を削って、100円玉みたいな感じにして、これを手に隠して、100円玉の表面が平らになるって、ネタも作りました。


 で、この頃だったかなぁ、理容師の仕事も集中してやらなければいけなくなって、また別の話になりますが、怪奇現象にも悩まされたりして手品が進まなくなりました。



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