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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

「ゴッドフィンガー藤崎くん(仮)かなぁ、あの○月○日は空いてるかなぁ。結婚式披露宴の余興が入ったの」


 なるほど。こうやって仕事が入るんだ。


 おばさんが、用を済ませて、なんかテレビデオにビデオテープを入れたんだ。


「私ねぇ、これに出たの」と、ある番組を見せるんだ。


 昔、今は亡きアナウンサー、土居まさるさんが司会をされていた、日本一マジック大賞って番組があったんだ。


 それに、出場して賞を獲られた方なんだよ。


「ああっ!!」


 思い出した。そう、僕は、これを見ていたんだ。


 覚えてたんだよ。おっさんみたいな女だなぁ……て、見てたからさぁ。


「よかったら、連絡先と契約書書いてくれるかなぁ」て、簡単な説明されて契約。


 交通費は自己負担で、営業で入ったギャラは、全て貰える。ただ、その中に手数料も入っているから、その分は振り込むか、直接持ってかなきゃならない。


 よくある紹介所だな。理容師の紹介所も同じようなもんだ。


 だけど、ここに来て大きく運命が変わったんだ。


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