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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

「うちに入ってくれる人」て紹介されたが、生け贄にされたような気分がしてしょうがなかった。


 でもね、このおばさん見た時、誰だったかなぁ……って、気がしてたんだ。


 会ったことはない、初対面なんだけど、見たことあるのよ。


 タレントではない。なんだったかなぁ……。


 入り口すぐの所にはガラスケースがあってね、なんか、トランプやコインが並んでるんよ。


 それ、全部ここで売ってるマジック道具だった。


 えっ? ショップ!?


 すると、そのおばさんが「お兄ちゃん、ちょっと待ってねぇ、手がすいたらすぐうかがうからねぇ」て、なんなん?


 高岩とか言うやつは、ガラスケースの後ろに回って、「よかったら、なんか見ます? うちのオリジナルもあるよ」て、商売してんじゃないよ。


 もう一人のおっさん、よく見ると、なんか、仕掛けを作ってるんだな。カッター持って、カードを切ってる。


 そしたら電話がかかってきて、そのおばさんが電話とったんだ。


「はいはい、結婚式の余興に、はいはい、わかりました。金額はお気持ちに任せますが、手数料は○○円となりますので……」みたいな対応してんだ。


 そしたら、携帯電話を出して、誰かにかけんだよ。


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