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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第3章 調子乗り豆マジシャン

 結局、家に帰って、百貨店行っても、1000円以内で、小学生でも出来るものしか買えないんですよ。


 近鉄百貨店では、やたら声がデカイがっちりとしたおっちゃんが、ディーラーしてましてね。


 ずっと見てたんですよ。


 あれもこれも欲しくなるわけですよ。


 商品ケースには、ホテルでマジシャンが使ってた、魔法の箱が売ってるんですよ。






“38000円”






 お年玉、どれだけ貯めればいいの?



 見ると、100円とか、500円とか、手の届く範囲のマジックがあった。


 すると、ディーラーさん。


「見たいものがあったら、いくらでも見せてあげる。見るのはタダだからね」と言ってくれた。


「ただし、ここで見せられるのは限られてるからね。大きいのは無理だよ」


 1000円以下の物で、いくつか見せてもらった。見せてもらった後に、「小学生でも出来ますか?」と必ず聞いた。


 まずは、すぐに出来る物から始めたかった。


 たしか、3枚のカードのマジックと犬の形のスポンジのマジック。


 ディーラーさんからは「どれだけ簡単なマジックでも、最低5回は鏡の前で練習して下さいね」と言われました。



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