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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第4章 お父さんのお土産と西くんからのプレゼント

 一通り見せた後、こう言われました。


「ボクは、これを趣味として覚えたい? それとも本格的に覚えたい?」


 一瞬、どっちなんだろうと考えた。


 出来るなら、本格的がいいと判断。


「出来るなら、本格的がいい」と言った。


「本来なら、やり方を教えてもらうときは、僕らマジシャンの世界はお金がいるんだ。講習費がね。でも、いつも来てくれて、商品も時々買ってくれるから、きみにはサービスだ。これは、本格的と言った君をマジシャンとして見てるから言ってるんだよ」


 この言葉はしっかり覚えてます。


 初めてマジシャンって言われたんですから。


「まず、小学生のきみなら、まあまあ出来たほう。でも、本格的と見るなら0点だ」


「はい」


 ちょっとガッカリした。けど、これから本格的になるなら当然だ。


 注意された点。


 ただ、順序通りにしてるだけ。


 手元しか見てない。


 動きが固くて早い。


 持ち方から、立ち位置、手首の使い方まで、しっかりと教えていただいた。


 説明書にある全体図は、お客さんから見える位置で書かれてあるってことも、教えていただいた。



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