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第1章 みちしるべ

そっからかなちゃんとタクが家に帰るようになってミカちゃんと向き合い出したんは
きっと寂しかったんやろうな……
パパはいつも仕事やしママはおらんし
ママのことトラウマになっとったから信じたくなかったんかなママが出て行ったこと
だから家にも帰りたくなかったんやと思う
家に帰ったらママが居らん現実を嫌でも受け入れやなあかんくなるから。
でもミカちゃんみたいな自分のことちゃんと想ってくれてまた『おかえり』って言ってくれる人に出会えたからちょっとは信用できるって思ったんやと思うな
それになにより嬉しかったんやろな

「じゃー久しぶりに家これば」

なんだと??
色々考えとった私
突然のタクの発言に固まる

「前は毎日のようにきとったし問題ないやろ」

確かに中学の頃は仲良くなり始めたミカちゃんと2人は照れくさいからってよく家に連れて行かれとったけども……
あ、ついでに私とタクは中学からの友達!
そんなことよりもどうする
行くのは構わんしミカちゃんにも久しぶりに会いたい
だがしかしやな、久しぶりすぎて緊張するぞ

黙り込む私……

「それに今日は帰りたくないんやろ。おばさん帰ってくるんちゃうの?今日」

え、なんで。なんで知っとんの
いや、タクはママの事知っとるけどなんで今日帰ってくるって知っとんの。

私がタクに えっ。 って顔しとると

「あそこに居ったってことはそーなんやろ」

タクの言っとるあそことはさっき居ったお店のこと
いつから気付いとったんやろ。
あのお店は私の行きつけの場所。
あの日から今日までずっと。
いや、多分これからもあの場所は私の行きつけの場所になる。

でもこの話しはタクにも誰にも話したことないのになんでこいつ知っとんのやろ。

「ほんとタクって怖いよな」

ほんとタクじゃなかったらストーカーぽくてドン引きしとるってゆうか多分関わってない気持ち悪いもん

聞こえるか聞こえやんかくらいでつぶやいた私にニコって笑いかけるタク。
あぁー好きやなー。
こやって多くつくっこんでこやんとこほんといい。
多分聞きたいこといっぱいあるんやと思う。
私だってタクに聞きたいこといっぱいあるもん。
でもお互い多くつっこまんと話してくれたら聞くそーゆうスタンスほんと落ち着く。
だからタクとはこやって長く一緒に居れるんやと思う。
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