
幼児そこで見る
第1章 冬の虎
わたしたち幼児に邪魔なもの。
必要ないもの。
それはね、否定。
わたしたちは何でもできて
何にでもなれる
はずだった。
だって若いから
若いからできるんだよ。
でもね
まずそれを打ち砕いてしまうのは
親なの。
わたしたちを産んだ親。
親は過去に歴史がある。
簡単に言うと長生きしてる。
だから
ふるい考えに縛られてるの。
新しいわたしたちは
新しいのに。
ふるい考えに縛られてる親に
縛られてるの。
鎖ってわかる?
重たいひものこと。
それを付けると
動きづらくなるんだよ。
でも親はそれをつけるし
親はそれを
わたしたちにもつけるの。
ねぇ
何かおかしいなって
気づいちゃった?
