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家政婦の水戸

第4章 水戸さん怒る

 家政婦という枠に縛られた水戸さんの行動を利用した、恵実の頭脳プレーだ。


 だが、水戸さんは立ち止まって振り向いた。


 大神が追いかけてきた。


「ちょっと水戸さん、なに考えてるの? 恵実さんを連れ戻さなきゃ」


 わかってはいた。だが、言うことを聞かないわけにはいかない。


 その事情は、大神も痛いほどわかっていた。


「だったら、私が連れてくる。私は山野さんに雇われてないから大丈夫」


 そう言って、月が雲から出るのを待った。


 ゆっくりと満月が、雲の端からその姿を現す。


 月の光を浴び、また獣へと変わる大神。


 だが、再び月が雲に隠れた。



 結果、大神は、ただの毛深いおばさんと化した。



 水戸さん……嘆く。








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