愛しの殺人鬼
第1章 ひまわり畑
高校2年。正直、高校生活3年間のうち最も気の緩む時期だと思う。
だから、高校2年の夏。私は少し背伸びをしてしまった。
「…篠宮さん、本当にいいの?」
「いいよ。今さら君も止められないでしょ?」
私の上に跨り、おどおどとする彼の熱く滾った下半身に触れると、彼は眉根を寄せて甘い吐息を吐いた。
「うん…ごめん、もう我慢できない…ッ、」
その硬く脈打つそれが、あまり湿っていないそこへ埋め込まれた刹那、
「…!!」
いっ!だか、はぅ、だか、よくわからない声が出た。
ーーーとりあえず、想像を絶する痛みなのは確かだ。
違う、待て。私の想像していたセックスはこんなのではない、そう言葉にしようにも、すぐにむやみやたらに動き出す同級生のおかげで声もでず、
「アッ篠宮さ…!気持ちいい…ッ」
「…ッそ、そう…ッ」
ズブズブと激しく奥を突き、快楽で顔を歪ませる彼を途中でやめさせるのも難儀だと思い、私は早く終われと目を瞑り、痛みを我慢した。
「アッぅ…!!」
「ッ!!」
ーーー私の初めては、最悪の思い出となったのだ。