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おれのオシゴト

第1章 始まり

おれは同性愛者で、おれのことを理解してくれている高校時代の友だちとルームシェアをしている。

「 おい、雅紀!起きろ」
ソファで眠ってしまっていたおれを文字通り叩き起こすおれの同居人。
「んーっ、しょーちゃん…痛いから止めて」
「お前そこで寝るな、っていつも言ってんだろ」
しょーちゃんは無理矢理おれの寝転がってるソファにお尻を下ろしてくる。
「お前また昨日もヤッただろー?」
「だって…おれ決まった相手いないもん」
おれとしょーちゃんは本当にただの同居人でおれとしょーちゃんの間に恋愛感情なんてのはない。
「だからって誰かれ構わずヤるなよ…」
「だって…溜まっちゃうんだもん」
「だったらさぁ、お前もやんない?俺の仕事」

しょーちゃんはゲイビモデルだ。
しょーちゃんはおれと違ってゲイではない。
顔はかっこいーし、頭もいーし、正直女の子はほっとかない。
相手には困らないはずなのに…
色々トラウマ?ての抱えてるみたいで彼女は作らずにゲイビモデルなんてのをやってる。
性欲は溜まるけど…女の子は抱きたくない、仕事だと割り切れば男でも抱けるんだってしょーちゃんは言うけど、頭いい人の考えることおれにはよくわからない。

「なぁ、雅紀。」
「あ、ごめん。なんだっけ?」
「だから、お前も俺と同じ仕事しねーか?って」
「おれもせっくすしてるとこ撮られるの?」
気持ちいーことして、お金もらえるのか…
「俺の相手役、探してんの」
「しょーちゃんとえっちすんの?」
「俺じゃ役不足かよ?(笑)」
「そーだね、しょーちゃんとはえっちやだ」
「だとは思うけど…1回試しにやってみねぇ?」

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