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おれのオシゴト

第2章 初めての…



「カットー!はい、オッケー!!」
カメラを肩から下ろす、松本さん。
いつの間にいたのか、興奮気味のしゃちょーさん。
「相葉ちゃん、よかったよ!
すごく、よかった!エロかった!!」
おれは体がダルくて起き上がれない。
「しゃちょーさん、おれちゃんと出来てた?」
自分では自覚ないけど、こーいうときおれの目はきゅるるん、てしてるらしい…
きゅるるん、の目でしゃちょーさんを見つめてると頭をくしゃくしゃ、っと撫でられた。
それから、ギュッと抱きしめられた。
「相葉ちゃん、文句なしだったよ!
これから売れっ子モデルになること
間違いなし!だなぁ…」
しゃちょーさん、喜んでる。
おれ、無理矢理しょーちゃんに連れてこられて、人前でせっくすさせられただけなのに…
「しょーくんもありがとう!
こんないー子、紹介してくれて!」
しょーちゃんの役に立ったなら、いっか!?
「智くん、しばらく雅紀の相手俺だけにしといて?」
しょーちゃんとしゃちょーさん、何かこそこそお話してるけど…おれもうだめだ、眠くなってきちゃった…
「相葉くん、お疲れ…少し休みな!」
松本さんが裸のおれに上掛けを掛けてくれた。


おれのデビュー作『雅紀くんのゲイせっくす』
特典映像『雅紀くんのおなにー』
こんなタイトルなのに、すごい売れちゃったみたいで…
売れっ子のゲイビモデルのしょーちゃんが全然目立たない作品になるなんて、恐れ多くて、何か申し訳ない…

「しょーちゃん、もうそれ見るの止めて?」
「何でよ?!こんときの雅紀思い出して
俺、今から抜くんですけどー」
しょーちゃんとおれの間には相変わらず、恋愛感情はない。

ただ、ひとつ変わったこと…

「しょーちゃん、ひとりでしないで?
おれとせっくすしよ?」

気持ちいことがだいすきで淫乱なおれは同居人のしょーちゃんがお仕事のパートナー兼、プライベートでのセフレになった。

ーつづくー

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