箱……漆
第3章 メール
ピピピ〜…ピピピ〜……
「――――――…ビックリした…」
意外に早い返信に…俺は、恐る恐る…携帯を開く…
「―――――…プリス王子…だ…」
【―――――…そうでしたか…
お悔やみ申し上げます……
やっと…見つかりお兄様も一安心されましたか?】
――――…やっと…見つかり?
プリス王子からの返信に…少し違和感を感じたが……
大学の友達なら……
失踪の件はしっていて当然かな?
と…違和感を拭う―――…
【――――…大学の皆さんには大変ご迷惑をかけました…
香は、大学で何か悩みとか有ったんでしょうか……
離れて暮らしていた俺には…香の悩みとか…聞いてやれませんでしたしから…】
すると…
また…すぐに返信が来た――――――…
【――――すみません…大学での様子は…俺には解りません――――…何か…悩んでいたとしても…
お兄様に相談できる内容では無かったと思います…】
――――…プリス王子のメール内容からすると…
同じ大学生ではなかったのか?
しかも―――――…
香の悩みを知っている風な返信…
プリス…王子…
お前はいったい――――…