箱……漆
第1章 妹
もともと…独り暮らしを始めたばかりの、アパートの部屋…
荷物も少なく…生活感も…わずか…
まだ、実家の…両親が残してくれた家の方に…
香の生きた印が刻まれていて…
これから…俺一人で暮らすには…
残酷な…環境となった…
「―――――…パソコン…携帯……今時ガラケーって…?
――――――…ガラケー?」
ふと、部屋の荷物を段ボールに適当に積めていて…
違和感にぶち当たる――――…
香の発見時…
ボロボロのスマホが遺留品にあった…
のに……部屋に……充電器に繋がれたままの携帯が……ある?
ん?――――――…
スマホとガラケーの2台持ちだったのか?アイツ…
俺は、違和感があったが…部屋の片付けを優先させた…