テキストサイズ

君と僕。

第9章 君と僕と罰ゲーム

「ローションすごいね。バイブでグズグズなのに中きゅうって指締め付けてる。分かる?人差し指と中指が入ってるの」

グチ...チュ、グヂュンッ...

わざと、音立ててる。
空気を含んだ音が耳までも犯してくる。

「ココ、引っ掻くと前もビクビクってするの分かる?」

切ない。
指じゃ届かないもっと奥。

もっと、もっと。

強引に押し開いて。

「れーん君、ほら、耳澄ませて?」

「ぁえ?」

耳元でそう囁かれ、僕は言われた通りに耳を澄ます。





「えー、やっぱもう一件行こうよぉ」

「じゃあこの奥にある居酒屋行く?」

「公園通るの?」






遠く、じゃ、ない。
かなり近くだ。

「気づいた?すっごい中の締め付け」

そんな場合じゃない!





「やだよ、ここ夜通るの怖いもん」

「大丈夫だって」






こっち、来る!!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ