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君と僕。

第6章 君と僕とデート

「時雨さん、すみません遅れましたっ」

10時に駅のペデストリアンデッキに。
一緒に住んでいるのに、俺と蓮君はわざわざ集合していた。

「大丈夫だよ、って言うかまだ集合時間前だし」

デートをしよう。
そう告げたのは昨日の昼。
最近はお家デートばかりだったし、たまには、と思っていたが、決めては先日マンネリを気にしていた蓮君の言葉だった。

泣きながら嫌ってないか、自分に飽きないかと言った。

まぁ正直10億年一緒にいても飽きないし嫌わない自信しかないのだけれど、蓮君にはそれが上手く伝わらない。
男同士だし、不安になることもあるのだろう。

「行こっか?」

「ひゃいっ」

蓮君も外で待ち合わせなんて新鮮なのだろう、緊張してるみたいだ。
うん、可愛い。

「ど、どこ行くんですか?」

「蓮君明日もお休みだったよね?」

「は、はい」

「じゃ、ちょっと遠出でも」

駅のホームへと歩き出すと、嬉しそうに笑って蓮君が付いて来てくれた。

「どこ行くんですか?」

「んー、4駅くらい離れたところ」

ぱちぱちと瞬きすると、俺の曖昧な答えに首を傾げた。

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