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第2章 出会いーKAKERU sideー

「失礼します」
「はいっ」
「あっ、本日衣装を担当させて頂きます、丸山絵那と申します。 よろしくお願いします。 衣装掛けさせてもらいますね」


いざ撮影スタジオに着いたものの、撮影に呼ばれるまでの時間、何をしてたらいいんだろうとそわそわしていた。
スタイリストの方、綺麗な人だなー…


「ありがとうございます」
「入り、お早いですね」


今日マネージャーは別のメンバーの仕事に着いて行ってて、スタジオには俺一人で来た。
マネージャーに撮影開始の時間は聞いてたけど、入り時間まで確認してなかったな、普通かと思ったけど、早かったのか…


スタイリストの丸山さんは、一人でスタジオに来てガチガチの俺を癒してくれるような物腰やわらかな方だった。
GOODBOYでの耀のスタイリングをしているのは丸山さんらしく、毎月耀のスタイリングはすごい参考になってたから、そんな人に今日スタイリングしてもらえるなんてめっちゃラッキーだと思った。


丸山さんが出ていってから、耀にメールを送る。


ーー前に言ってた雑誌の撮影だけど、スタイリストさん丸山さんって人だった~ーー

ーーあぁ!! 絵那さん!! 毎月俺のページ見てすげーすげー言ってくれてるじゃん??? あれ絵那さんスタイリングよ~~ーー

ーーらしいね!! 絵那さんから聞いた~~ーー


そろそろ着替えようかと思い衣装に目をやると、丁度俺が欲しいと思ってた形のブルゾンが掛かっていた。
この感じ!! めっちゃいいこれ!!
買い取り出来るのかなぁ…
他のメンバーに比べ割とガタイがいい俺は、ショップとかに行っても、なかなかいい洋服に巡り会える事が少ない。
絵那さん、俺と初対面って言ってたのに…、似合うのをピンポイントで選んでくれて、すごいな…。

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