
4月は君のぬくもり
第2章 彼の秘密
晶午side
ふっ、まったく驚いたぜ。担任になったのか…。
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俺はあの夜、バイトへ向かう途中だった。
あれ…?
すると一人の女子が、ヤン車(ヤンキーの乗った車)に捕まっていた。
彼女にピッタリくっついて、超やばそうな感じだ。
ん?
俺は彼女の顔に見覚えがあった。
…そうだ。去年うちの学校に赴任して来た、音楽の先生だ。
生徒達の間でも可愛い先生と評判になっていた。
何やってんだか。こんな所、一人でうろつくからだ。
うわっ、男が降りてきやがった!
「っ」
そこからは夢中で走り出していたんだ。
ただ彼女を救うために……。
