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復活love【ARS.A】

第2章 ~モテ期~

「まーくん!」


小学生の頃はそう言って、僕に抱きついてくることもあった柚希ちゃん。



今は…、


「あ、まーくん。おはよう。」


っていうだけで、何もない。




いつもは凄く恥ずかしかったけど、

恒例行事がなくなるとやっぱ寂しい。




「柚希ちゃ…。柚希!」

やっぱり、この呼び方は慣れない。



だからやだ。




「何?まーくん。」




教室から、柚希ちゃんが出てくる。


「あのさ…柚希って呼べない!」


僕は、胸のうちをさらけ出す。




「え?なんで?」


柚希ちゃんはキョトンとする。




「だって、慣れないものは慣れないから…。」



僕は、言い訳のような事を言い出す。



「良いよ。まーくん、下手くそだもん。」



「下手くそ…。」



僕のその半泣きな顔を見て、

柚希ちゃんは笑った。




僕は、その顔が誰よりも好きだった。

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