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復活love【ARS.A】

第3章 ~翔ちゃん~

「はあ…ヒマだな。」



放課後、俺はそう屋上でぼやいていた。



「あっ、翔ちゃん!どしたの?」



「雅紀、今日遊べる?」



ヒマで仕方ない俺は雅紀に聞く。




「今日はごめんね、用事があって。」




このごろ雅紀はずっとこんな調子。


だから付き合い悪い。




「どんな用事?」



「それは、企業秘密!」




多分、柚希と約束してるんだと思う。





「最近雅紀付き合い悪いよ。」




「どうしても譲れない用事で…。」


雅紀が半泣きになる。




「ごめん、泣かないで!」




「泣いてないもん…。」



かわいい。





「雅紀、こういう時に限ってかわいい

よね。」





雅紀に言うと、キョトンとする。





「しょ、翔ちゃん何言ってるの?


僕たちまだそんな関係じゃ…。」




うわ、変なスイッチ入れちゃった。





「まっ、帰ろっか。」



俺は立ち上がった。





「うん。」




雅紀も立ち上がる。





この時はまだ知らなかった。



俺が、あいつと、こんな関係に

なるなんて___。

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