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短編集2

第3章 万華鏡

このまえ合コンで知り合ってホテルで抱いた子も料理は得意みたいだ。





食べさせてもらった時すげーうまかった。








かわいくて、料理がうまくて凛としてて









俺をイラつかせるあいつとは正反対だ。





















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その日は誘いを全部断り珍しく早く帰ってきた。







家の中から聞こえてきたのは聞き覚えのある声。






「美月さん、きてるんだ.....」







何時ものようにうちの母親とたわいもないことをはなしているのだろう。







対して気にもとめず扉を開くと





そこにはいつもと違って一輝がいた。









「あっ、おかえりなさい......」






気まずそうに小さく笑う幼馴染の姿。






「あら、ちょうどよかったわ深夜!ほら、一輝くんが心配してノート、持ってきてくれたわよ!」






その手には俺がこの前いらないと断ったノートが握られていた。







「俺はいらねーつったろ。」








自分でも驚くほど低い声が出たと思う。



実際一輝はやってしまったという顔をしていたから。








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