短編集2
第5章 美形×平凡特集
「今日は、空けといてって.....」
俺の言葉に心底うざそうに礼央が返す。
「お前がくるのは夕方つってただろーか。それまでは俺の自由だ。」
あぁ、そうか。
恋人なんて、俺の思い上がりだ。
礼央にとって俺の言葉なんて、浮気の次に優先されるものなんだ。
好きと言ってもらえないのは、礼央が俺をすきじゃないからだ。
そう考えたら、俺の心はすぅっと冷めてきて......
「これ。」
俺は静かに右手を差し出した。
「あ?何だこれ、ケーキ?」
「その子とでも、食べて。」
何でケーキ?とでも言わんばかりの怪訝な顔をされる。
「じゃあ。」
そのまま踵を返して帰ろうとすると、礼央に呼び止められる。
「おい、何か用事だったんだろ。」
.
そうだよ、俺にとっては大事な用事だったんだよ。
今日は、今日だけは俺を優先してくれると思い上がってた。
二人でケーキ食べて、料理も作ってあげて、プレゼント渡して、喜んでくれなくてもそれが恋人らしい初めての誕生日だと思って頑張った。
でも、もう無理だ。
「もう、いやだ.......」
「は?」
聞こえてねーよ、と礼央に肩をつかまれる。
「おい、聖。」
「もう別れる。」
俺の言葉に心底うざそうに礼央が返す。
「お前がくるのは夕方つってただろーか。それまでは俺の自由だ。」
あぁ、そうか。
恋人なんて、俺の思い上がりだ。
礼央にとって俺の言葉なんて、浮気の次に優先されるものなんだ。
好きと言ってもらえないのは、礼央が俺をすきじゃないからだ。
そう考えたら、俺の心はすぅっと冷めてきて......
「これ。」
俺は静かに右手を差し出した。
「あ?何だこれ、ケーキ?」
「その子とでも、食べて。」
何でケーキ?とでも言わんばかりの怪訝な顔をされる。
「じゃあ。」
そのまま踵を返して帰ろうとすると、礼央に呼び止められる。
「おい、何か用事だったんだろ。」
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そうだよ、俺にとっては大事な用事だったんだよ。
今日は、今日だけは俺を優先してくれると思い上がってた。
二人でケーキ食べて、料理も作ってあげて、プレゼント渡して、喜んでくれなくてもそれが恋人らしい初めての誕生日だと思って頑張った。
でも、もう無理だ。
「もう、いやだ.......」
「は?」
聞こえてねーよ、と礼央に肩をつかまれる。
「おい、聖。」
「もう別れる。」