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フツウノ異能

第2章 フツウノ学園

普通に訪れた朝 時計の両針は6を突き刺していた。
「さむ...」
学生寮の暖房機は共同のため4月は中々使うことはできない。
「あさごはん...食べな」
新生活が始まる朝、新生活だからといって
人がそう簡単に変わるはずもなく、準備に取りかかる。
「ヨーグルトとバナナでいっかぁ」
ごく普通の朝食 脳を活性化させるにはこれで十分だ。

「さて、行きましょうか」
新しい制服に身を包み~っと私らしくないですね。
彼氏の一人でもいれば制服姿を見せびらかすのですが、
生憎私の生活にそんな人間は存在したことがありません。
「鍵を閉めてっと」
鍵閉めたか不安になる時ありますよね
私も普通にあります。

《聖ルインフォーン学園》2000人の生徒が
《管理職》を目指しここへ入学した。私もその一人だ。
外装は壁で囲まれていて、まるで城のような作りなっている。
なぜ壁に囲まれているか、考えるまでもなく。
異能による被害が外部に出ない様にするためだろう。
そのため壁には特殊なエネルギーが、流れている。
特殊なエネルギーについては私もよく知らない
中学の時に習った気もするが...まぁ重要なことでもないだろう。
この学園の特徴は生徒全員何かしら異能力を持っていることだ。
勿論、私もその中の一人だ。
この学園ではそんな異能力のコントロールや応用力
進化を研究している。
その中でトップで卒業した者が
《管理者》を目指すことが出来る。
《管理者》は一人だけなのか?と思うだろうが違う。
正確には《管理者》の下に《管理職》が存在する。
《管理職》は5つ存在しそのポストを狙う学生がほとんどだ。
私はその中でも《業務》志望だ。
正直なところ人の管理とかめんどくさくて不可能...。

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