
ディアブロ☆~共同生活約150日~
第18章 気持ち
「あ~ごめん!
陽菜ちゃん4月になったら
大学行かなきゃならないのにね!
ごめんね…。」
『ううん…ありがとう。
あと少しだけど…
私頑張ってサポートします!』
「陽菜ちゃん…。」
奏太くんはふわりと笑顔を見せ
私をもう一度抱いた。
「色々ちょっかいかけてごめん…。
少しこのままでいさせて。」
『うん。』
私は沈黙のまま
奏太くんの熱を感じていた。
―ガチャッ。
「陽菜、あのさ…。」
『へっ!』
その瞬間勢いよく
私の部屋の扉が開いた。
奥には呆然と立ち尽くした
逞くんの姿があった。
『逞くん…あの…。』
「あ…ごめんっ!
あとでメールしとく!
じゃな!」
―バタン!
『あ!逞くん!待っ…』
「行かないで!」
逞くんを追いかけようとした私の腕を
奏太くんが勢いよく引いたので
私はそのままベッドに倒れ込んだ。
『わぁっ…。』
「今だけは2人でいさせて。」
私はそのまま奏太くんの
腕の中で眠って朝を迎えた。
