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隣人は狼系男子っ!

第2章 新学期で新生活

3月末。

桜が咲き乱れ、桜吹雪が舞い散る東京。

大学への進学にあわせ、ひなのの新生活がはじまった。

「憧れの東京で一人暮らしっ!」

初めて親元を離れる不安よりも、新しい生活への希望でついうかれ、謎のステップを踏み出す。

光太との一件は、まだ多少引きずっているものの、新しい生活に夢いっぱいで、今は頭の片隅においやれるほどには回復していた。

ひなのの新居であるアパートは、大学から電車で20分のところにあった。

一階の角部屋であることをのぞけば、閑静な住宅街にあり、日当たりも良好な好物件である。

若い女性の一人暮らしでは治安の関係から一階に住むことを嫌がる人が多い。

ひなのの両親も一階はやめておきなさいと言っていたが、この物件に限っては二つ返事で了承した。

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