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隣人は狼系男子っ!

第2章 新学期で新生活

この荷物を抱えて、まだ見えぬ駅の方まで歩き、さらにそこからまた自宅まで歩く道のりを思うと、心がバキバキにおれて、膝から崩れ落ちそうになる。

「あ、そうだ。これってこの道を斜めに歩いていけば近道になるんじゃない?」

実際、大通りを通って駅前まで行くコースは大きく遠回りをすることになる。

それならば、斜めに道を突っ切ってショートカットをすれば自宅にはそんなにかからず到達するのではないかと考えたのだ。

近道できるかもしれないと思うと、多少折れた心も回復してくる。

「とりあえず、進まないとおうちにつかないし……頑張るか! 道は必ずどこかにつながってるっていうしね♪」

スーパー横の脇道へ入り、そこから自宅の方面に向けて斜めに歩いていく。

たまに後ろを振り返りスーパーの位置を確認しつつ、自分の歩いてる方向があっているかどうかをたしかめる。

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