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廃屋的B少女

第1章 自慰

母譲りの朱色の頭毛と白磁の肌を備えた芸術品、と称賛される美貌を備えているが、好き勝手に喋らせると気の弱い男子なら卒倒し兼ねない辛辣な言葉を吐くので、ワタクシは男子からも女子からも嫌われている。と云う訳であるから孤独な私は暗い顔をしている事が多い、何に対しても悲観的であって当然だ。

メンヘラ、それは絶無、考えて見ると、昔からそんなシロモノがあつた事はないだらう。そのメンヘラとやら云うシロモノは軽卒な旅人が暇に任せて空想を弄んで無中に生じたのである。

しかし、メンヘラ少女とやらが存在すると思う阿呆に道理を呑み込ませる事は出来ないから、引き篭りもコスプレ趣味も程々にしないと不可ません。決して快適と云えない処であるが、此の廃屋の何やら秘密基地めいた雰囲気は気に入っているし、何よりもオナニーし放題である。

近頃条件反射やらパブロフの戌やら知らないが、廃屋に向かう道中に湿り気を帯びるのを自覚した。過度な自慰癖の持ち主のワタクシのオナニーは激しい。

先ず予測すると全裸の此の様子では此の不思議な見世物を見に市中の教養のある人間は皆廃屋に来るに違ひない、日本中から地方人民が先を争ってワタクシのオナニーを見に来るだらう。

ワタクシの顔を見せて遣る事は出来ないが、スキモノド淫乱娘として、兎に角非常識で有名な淫乱娘になると決まっている。と思案した事が決して杞憂ではない事が間もなく証明された。続く(・。)っ)プ〜△。

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